こんにちは。
30代持ち家女子のしょうこです。
以前、別の記事で代表的な米国株ETFについてご紹介しました。
代表的なETFに関する記事はこちら↓
ETFは単体でも十分にリスク分散が効いていますが、
企業以外への投資に特化したETFもあり、よりリスクヘッジの効いたポートフォリオを構築することも可能になります。
投資には株の他にも国債や金、暗号資産などがあり、それらに直接投資する方法もあれば、
ETFにおまかせすることもできます。
今回は、リスク分散の考え方と、株以外の様々な投資商品の特徴についてお勉強していきます。
分散投資の基本的な考え方
まずは、リスク分散をするには何をどんな風に分散したら良いか、
勝手に3W1Hなるものを考えてまとめてみました。
When(いつ投資するのか)
一度投資をしたら、ある程度の期間寝かせておいて、
しばらくしたら投資対象物の価値が上がっていて儲かる、というのが投資の仕組みです。
安いときに買って高いときに売れば利益は大きくなりますし、
高いときに買ってしまったら売値が下がるリスクとなります。
即ち、“いつ買うか”が非常に重要になるのです。
いつ買うべきなのか、時間と投資の関係については以下の記事で解説していますので、
“ドルコスト平均法”についての項を参照ください。
Where(どこに投資するのか)
先進国と新興国、アジアとヨーロッパ、日本とアメリカ、など、
投資対象物が属す地域によって、成長性やリスク、リターンは異なります。
先進国はリスクが比較的少なく安定していますが、成熟した企業が多いので大きなリターンもあまり期待できません。ミドルリスクミドルリターンです。
一方で新興国はこれから飛躍的に伸びる可能性を秘めていますが、逆に本当に伸びるかどうかわからない先行き不透明感もあるため、ハイリスクハイリターンです。
更に国が違えば得意とするジャンル、為替リスク、国債のリターンも異なるので、
どこの国のどの投資対象に投資するか、によってリスクもリターンも変わってきます。
Which(何に対して投資するのか)
投資対象物は株の他にも、国債や金、不動産、最近話題の暗号資産など様々です。
芸術品なども投資対象になり得ます。
それぞれリスク、リターンの特徴は異なるので、これらを組み合わせてリスク分散します。
株式投資以外の主な投資商品を以下にまとめてみました。
投資商品 | 投資対象 | 特徴 |
国債 | 各国 | 国が背負う借金のこと。 大きな配当(借金に対する金利)は得られにくいが、 リスクも低く、 株が下がったときに国債は上がりやすいため、 株式投資に対するリスク分散に適している。 |
金 (ほか、銀・プラチナなど) | 金 | “有事の金”と言われており、 世界情勢が不安定なときに上がりやすい。 |
不動産 | 土地、建物など | マンション投資や駐車場運営など。自分が大家となる。 空き部屋リスクがある。 新築マンションへの投資は広告料などが投資額に含まれることになるためおすすめしない(別記事参照) |
暗号資産 | ビットコインなど | 今注目されており、資産価値も高まっている。 既に通貨に指定した国もあれば禁止した国もあり、 今後の世界経済を根本から揺らがせる存在であることは確か。 |
芸術品 | 絵画、音楽など | 独創性の高い芸術品は非常に高値がつく。 従来の絵画だけでなく、 今後はメタバースにおけるNFTの取引にも注目。 |
How(どのようなジャンルに対して投資するのか)
国や企業に投資するとしても、伸びる産業やサービスもあれば、衰退していくものもあります。
これから伸びる可能性があるのはAIや宇宙開発、ロボット産業、自動運転などが伸びていくと考えられますが、一方で思うように開発が進まない可能性もあります。
これから伸びる産業は、先述の新興国と同じようにハイリスクハイリターンのジャンルになると予想されます。
しかし、今回の記事の目的はリスク分散なので、
これからどんなジャンルが伸びるかも大事ですが、
安定したジャンルの中で、どんな時にどんなジャンルが伸びて、
ジャンルどうしでどんな補完関係があるのかを学んでおくと良いと思います。
それについてはまた別の機会で勉強していきたいと思います。
リスク分散になる投資商品
ここからは実際にリスク分散するにはどんな商品があるのか?
というお話をしていきます。
1か国投資から世界への投資、株から他の金融商品へ、という形で1つずつ商品を例示してみます。
VXUS(ETF)
VXUSは、株式投資のETFの中でも“アメリカを除く全世界”へ投資するETFです。
当サイトでもVTIなどの米国株ETFがおすすめだとお伝えしてきましたが、
それでもアメリカだけに賭けるなんて不安だよ!という方のためにあるようなETFですね。
米国株ETFをおすすめしている理由は以下の記事をご覧ください。
VT(全世界投資のETF)もあるので、全世界投資ETF1本にするのもありですが、
VXUSはなぜか配当利回りが高配当株投資のVYMなどよりも高いので
組み合わせた方がVTよりもお得かな?と思い
私はVTI、VXUS、VYMの3つに絞って積み立てをしています。
“アメリカ株を除く”というのはある意味、
やっぱりアメリカ株が世界で一番注目されていることの裏返しだなと思いますが、
全世界に賭けておいた方が安心と思う方にはおすすめです。
国債
国債の特徴
国債とは、一言で言えば国に借金の貸付をするということです。
株と違って値動きが安定しているため、どちらかというと配当を得るために買われることが多いようです。
そのため、短期で利益を得るというよりは長期投資向き。
ただし、債券そのものには満期が決まっていて、
満期が来るまでは売ることができません(何か条件を満たせば売れるようです)
満期は短いもので数年、長いもので30年ほど。
そのため債券そのものを買うよりは、債券に投資するETFを購入する方が個人投資家にとっては都合が良いのです。
BND(ETF)
BNDは米国債券の短期・中期・長期すべてを投資対象とするETFです。
バンガード社のETFなので運用コストは低く抑えられているので、長期投資にも適しています。
配当利回りも2%台くらいなのでほどほどの配当利回りを長期に渡って得ることができます。
金・銀・プラチナ
金・銀・プラチナの違い
金・銀・プラチナの中では、もっとも希少性の高いのはプラチナですが、金は昔から通貨として用いられてきて市場が大きい特徴があるため、価格が安定しています。
銀とプラチナは価格が高騰したり暴落したりすることもあり、不安定。
銀は比較的安価のため、少額投資しやすい特徴があり、人気があります。
そのため本記事のテーマであるリスク分散という意味では、リスクに強い金が一番適していると言えると思います。
投資の方法としては金・銀・プラチナの積み立てというのもありますが、株と違って特定口座の対象にならないため、利益が出ても源泉徴収されず確定申告しなければなりません。
もう1つの手段として、金鉱に投資するETFというものがあるのでご紹介します。
GDX(金鉱に投資するETF)
GDXは金そのものに投資をするわけではなく、金の採掘などを行っている企業に投資をするETFです。
結果的に、値動きは金価格に連動すると言われています。
“有事の金”と言われている金と同じく、世界情勢が不安定なときに価格が高騰する傾向にあります。
直近でも、コロナショックやウクライナ情勢の影響を受けて高騰していますし、災害などでも上がる可能性があります。
逆にそういうときは株価は下がる傾向にあるので、リスク分散として多少持っていて損はないと思います。
金そのものに投資しても得られない、配当金がもらえるのも良いですね!
番外編 これから注目の投資商品
新しく台頭してきている話題の投資商品なので、
リスク分散というにはまだハイリスクかな?と思いますが、
実際かなり伸びてきていることも事実なので、紹介しておきます。
先に断っておきますが、私もまだまだ勉強を始めたばかりで難しくてわかりません。
もう少し勉強して実践に移ろうとは考えているのですが・・・
しかし、これらは利益関係なく必須のツールにもなり得るので
勉強しておいた方が良い、ということだけわかって頂ければと思います。
暗号資産
暗号資産といえばビットコインが主流だと思いますが、最近はビットコインに何かの機能を加えた(?)イーサリアムという暗号資産もあり、他にも色々ありますが、
やはりビットコインは最も有名で、最近は一部の国の通貨になったり、日本国内でもビットコインで支払えるお店も出てきています。
現在1ビットコインが400万円近い金額になってきていますが、現実の通貨と違って1ビットコイン未満でも購入できるので、少額ずつドルコスト平均法と同じように貯めていくと良いかもしれません。
ビットコインに関しては通貨上限量が決まってしまっているため、長期的にはほぼ確実に値上がりするだろうということが予想されます。
リスク分散というよりは新手のFXみたいになってしまうかも(^^;
次のNFTの項でもう少し踏み込んでみますが、
利益を得るとか、リスク分散するとかより、これからの時代の必須ツールになり得るので、
しっかり勉強して少しずつ積み立ててみようと思っています。
NFT
NFTは、日本語で非代替性トークンと訳されますが、訳したところで意味がわかりません(笑)
ここで書くと大変なボリュームになりそうなので、一言で言ってしまうと、
“ブロックチェーン”と呼ばれる技術でオリジナルであることを証明された“NFT”と呼ばれる創作物が、
“メタバース”と呼ばれる仮想空間において、“暗号資産”と呼ばれる通貨で取引される。
簡単に言うと、「サマーウォーズ」とか「竜とそばかすの姫」のような世界が、
そう遠くないうちに訪れる・・・
というか既にそういう世界で活動し始めている人がいるということです。
つまり、乗り遅れる前にせめて勉強くらいはしておいた方が良いし、
その世界において使われる暗号資産は必須ツールになるから多少持っておいた方が良いかもしれない、
ということ。
まだこれから来る時代の話だからハイリスクといえばハイリスクだけど、
リスク分散は万が一のために価値のあるものを色々な形に変えて少しずつ持っておく、
という考えなので、
選択肢の一つとしてあっても良いのではないかなと思います。
にしても、気軽に足を踏み入れるには難しい世界なので
しっかり勉強してからの方が良いと思いますけどね(^^;
リスク分散としておすすめの投資商品 まとめ
資産運用をする上では、リスクを減らすことはとても重要です。
この心配をどこで見切りをつけるかによってどこまで分散させるかは変わってきます。
リスク分散は大事ですが、あまりにも心配でたくさんの投資対象に分散させすぎると、
いざ必要な時に何がどこにあるのかわからなくなります。
分散させすぎて管理ができないなんてことのないようにしましょう。
また、今までの通貨の概念が覆るような時代も近づいています。
金銀をリスク分散に挙げておいてなんですが、
暗号通貨やキャッシュレス決済へと移行しつつある今、
通貨の原料として用いられている金銀の価値が今後も今までと同じ捉え方をされるのか?
いや、もしかしたら通貨そのものの価値も下がってしまうのかもしれない。
リスク分散の話と少し逸れるかもしれませんが、
“新しい時代”について勉強しておくことは投資をする上で非常に重要だと、
この記事を書きながら色々勉強していて感じました。
尚、誰々が〇〇という投資商品が良いと言ったから、という理由で
新たな投資商品に手を出すのは危険です。
自分で適正なリスク分析を行い、ポートフォリオを適正なリスクに調整しましょう!
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