家買う女のお気に入り⑦/塩化ベンザルコニウム

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こんにちは!
30代独身持ち家女子、しょうこです(^^♪

みなさん、コロナ禍になってから、生活に消毒薬は欠かせないものになっているかと思います。
おそらくですが、大抵のご家庭にはアルコールスプレーがあるのではないでしょうか。

実はアルコール以外にも、塩化ベンザルコニウムと呼ばれる消毒剤があって、
これがなかなか多機能で消毒以外の用途でも大活躍しているので今回はその塩化ベンザルコニウムについてご紹介します!

塩化ベンザルコニウムって何?

塩化ベンザルコニウムはカチオン性界面活性剤で、別名「逆性石けん」と呼ばれています。

逆性石けんというくらいなので石けんとは逆の作用を持ち、
界面活性剤ではありながら石けんのような洗浄作用はなく、基本的な用途としては殺菌作用のみです。カチオン(=プラスのイオン)が菌表面のアニオン(=マイナスのイオン)に強力に引き寄せられるため、殺菌作用を示すのです。

この「逆性石けん」という性質を利用すると、殺菌の用途でも効果が期待でき、
アルコールよりも少量で効果を示すため、非常に高いコスパを期待できるのです!

塩化ベンザルコニウムで期待できること

希釈倍率が高いので、コスパ最強!

塩化ベンザルコニウムは、500mlで7~800円くらいなのですが、
実際は5mlあたり1Lの水で薄めるので500mlの消毒スプレー1本作るのに2.5mlで済みます。
材料費4円です(驚愕)
無水エタノールを薄めて500mlの消毒用エタノールスプレーを作る、もしくは既製品を買う場合、数百円はかかります。
塩化ベンザルコニウムが驚異のコスパであることがわかると思います。

ただし、エタノールと塩化ベンザルコニウムでは使える消毒対象が異なるので注意が必要です。

エタノール

消毒できる微生物の種類が圧倒的に多い。
お酒にも入っているくらいなので食品にも使用できます。
が、お酒でものどが焼けるのと同じように、お酒よりもはるかに高い濃度のため、粘膜部位には使用できません。
希釈倍率が決まっているので、どんな対象にも同じ濃度で使用することができます。

塩化ベンザルコニウム

消毒できる微生物の種類は一般細菌と一部の真菌(カビ)のみ。
ウィルスにはあまり効かないと言われていますが、厚生労働省のHPではコロナウィルスに有効な消毒薬に挙げられています。
粘膜への使用は可能ですが、食品に使うことはできません。
消毒対象によって希釈倍率が異なるので、様々な用途に使えるものの、いちいち希釈倍率の異なるものを作らなければならないというのが難点。
アルコールと違ってにおいがないことと、アルコール過敏症の方でも使用できるという利点があります。

使い方の注意として、塩化ベンザルコニウムはたんぱく・脂肪汚れなど陰イオンを含むものとも結合してしまうため、汚れが残った状態では効果を発揮できません。
水道水中の陰イオンともくっついてしまうので、水道水で薄める場合は規定の希釈倍率よりも少し濃いめに作らないと、期待される効果が得にくくなってしまいます。
石けんや洗剤で綺麗にしてから、塩化ベンザルコニウムで掃除するのが使い方の基本です。

臭い・黒ずみの除去

トイレやお風呂の防カビ・防臭に

トイレやお風呂がカビや細菌の繁殖で黒ずんだり、臭いがきつくなったりすることがありますよね。
塩化ベンザルコニウムは細菌や一部のカビに対し殺菌効果があるので、
時々噴霧しておくと黒ずみや臭いの防止になります。

効果は強力ではないので、ひどくなる前にこまめに噴霧しておくと良いでしょう。

洗濯物の生乾き臭の防止

洗濯が終わった後の濡れた洗濯物は菌が繁殖しやすく、生乾き臭が残ることがあります。
殺菌作用のある塩化ベンザルコニウムをすすぎの際に使えば、
細菌の増殖を抑え、生乾き臭を防止してくれます。
洗濯槽自体の消毒にもなります。

使い方の注意として、塩化ベンザルコニウムは石けん・洗剤とは作用が打ち消しあってしまうので、
必ず“柔軟剤の投入口”に塩化ベンザルコニウムを入れるようにしてください。

水垢・石けんカスの除去?

石けん・洗剤は水道水中の金属イオンとくっついて石けんカスとなります。
石けんや洗剤を使うお風呂や洗濯槽でよく見られます。
石けんカスが溜まると、それ自体が細菌やカビの温床になってしまいます。

メカニズムは調べてもわからなかったのですが、
石鹸カスや水垢の予防に塩化ベンザルコニウムをお風呂に散布したり、
洗濯槽の掃除に使ったりしている方がいるようです。

おそらく、「逆性石けん」という別名と、石けんと逆の作用をするという事実から、
石けん→石けんカスができる
逆性石けん→石けんカスを防ぐ
と考えられてのことだと思います。

石けんカスの成分が陰イオン性界面活性剤+金属の陽イオンだとすると、
金属の陽イオンよりも塩化ベンザルコニウムの陽イオンの方が強かったら、
陰イオンを奪い取って分離させることができるのかな?
想定できるメカニズムがあるとそれくらいだけど、そんなに塩化ベンザルコニウムのイオン性が強いのかは疑問(笑)

実際、私も洗濯槽が石けんカスで白くなっていたときに塩化ベンザルコニウムを使ってみたのですが、
白い汚れは綺麗に落ちていました。
水垢にもかけてみましたが、余程頑固なものでなければじわじわと柔らかくなり、
こすれば落ちる程度になりました。

劇的な効果ではないため、同等の効果は他でも得られる気はしますが、
何せコストが非常に安いので、試す価値はありです。
安いからこそ、汚れがひどくなる前にこまめに使うのも抵抗ないですよね!

洗濯槽に対しては、石けんカスに効果がなかったとしても消毒になりますし、
お風呂の掃除にしても、防カビにはなるので、
良かったら試してみてください。

今は手元に画像がないのですが、そのうち実験画像などUPしますね!

塩化ベンザルコニウムの使い方 まとめ

塩化ベンザルコニウムは原液が1本数百円で購入でき、100~500倍希釈くらいで使うため、
非常にコスパの良い消毒液です。

安価なので日常使いしやすく、防カビ・消毒・防臭のためにこまめに使うと良いでしょう。

メカニズムは不明ですが、一部で石けんカスや水垢への効果も期待されているようです。
400倍希釈でできるので、クエン酸やお酢を使うよりもコストは安く済みますよ。

一般的にはオスバンという商品名で、
いわゆるジェネリックにあたるものは成分名通りの「塩化ベンザルコニウム」で売られています。
ドラッグストアなら精製水と一緒に売られていると思います。

薄めて使える分コスパはとても良いのでぜひ試してみてくださいね!

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