【投資の心得】ほったらかしが最強!?

資産運用

こんにちは。

30代で都内に中古マンションを購入した、独身持ち家女子、しょうこです。

前々回までは、投資初心者におすすめの金融商品についてご紹介しました。

「うん、なるほどなるほど。初心者には投資対象の銘柄をプロが選んでくれて、一定のルールで自動運用してくれるETFがおすすめなのね!よし、私の貯金300万、ETFにかけるわ!どーん!!!」

やめてください。早まらないで(笑)

確かにETFは初心者におすすめの投資商品ですが、今ある貯金全部ETFにぶっ込んで、明日から暴落が不安で生きていけないですよね(笑)

投資には、リスクを分散するためのルールというか、ロジックがあります。PCの前で今にも300万円証券会社に入金しようと握りしめている皆さん、まずはこの記事を読んでからにしてください!

投資の心得1:投資は“余剰資金で”行う

他の記事でも述べた通り、投資は余剰資金、つまり今すぐには使わないお金でするものです。

誰でも突然、急病でしばらく休職を余儀なくされるなど、突然お金が必要になることがあり得ます。何かあって働けなくなった時には社会保障で収入の何割かは手当がでるけれど、申請してからもらえるまで数ヶ月かかることも多いです。だから何かあっても3ヵ月は暮らせるだけの現金は必ず銀行に残しておいてください。

現金の良いところは即金性です。それ以外の資産は将来的に資産を増やしてくれる可能性はありますが、いざお金が必要!というタイミングで大暴落していたら売るに売れません。

必ず“3ヵ月分の生活費”、これだけは残しておきましょう。

投資の心得2:一度にたくさん買わない

ここで冒頭の話に戻るわけですが、いくらETFが良いと言っても、1つのETFにいっぺんにありったけ突っ込むのはやめてください。

投資にはリスクが必ずあります。価値が上がるときもあれば下がるときもある。下がっているときに買って上がっているときに売れれば儲かる。でも、その逆になってしまうこともあるのです。

このリスクを分散させるために、“ドルコスト平均法”という方法があるので、必ず覚えていてください。

投資・資産運用というのは基本的に長期目線で物事を考えます。投資対象の価値が、何年も、もしかしたら何十年も先に上がると見越して投資をするのです。みなさん決してデイトレーダーになりたいわけではないですよね?一瞬の値動きで差益を得るデイトレーダーのやり方は、投資、資産運用の考え方とは全く異なります。

基本的には何十年か先には価値の高いものになっているだろう、という前提のもと投資を行うので、途中のアップダウンは気にせず、淡々と一定のルールで資産を積み上げていけば良いのです。

その“一定のルール”が“ドルコスト平均法”と呼ばれるもので、
値動きに関わらず常に“一定額分”ずつ積立をしていく方法です。

ドルコスト平均法の例

例えば毎月3万円積み立てるとして、今月あるETFが1株3万円、来月は大暴落して1万5千円だったら、
今月1株、来月2株買えることになり、計6万円で3株になります。
来月の時点では6万円分買って価値が4.5万円になっているので1.5万円損しています。

でも、再来月3万円に戻っていたら、
9万円払って4株だけど価値は3万円×4株で12万円。
もし3万円のまま値動きしていなかったら3株しか買えなかったので、9万円のまま。
つまり3万円得していますね。

では4か月めに4万円まで値上がりして,5か月目に3万円に戻ったら?
4か月めは高くなっていて予算オーバーなので購入はしません。

4か月目:4株×4万円=16万円(+4万円)
5か月目:5株×3万円=15万円(±0円)

高い月に買ってしまっていたら、値下がりして損するところでしたが、
買うのを控えたため、結局損はしていません。
こうしてアップダウンを繰り返しつつもじわじわ上がり続けて何十年後かには
1株6万円くらいになっていたりして利益が出るわけです。

このように、長期に渡って一定額を積み立てていけば、
自動的に下がったときにたくさん買って、上がったときには少なめに買う、
という仕組みができるので、暴落のリスクを時間の流れの中に分散できるのです。

むしろ、暴落こそチャンス!くらいの話なわけです。

当ブログでは、米国株ETFの長期積み立てをおすすめしていますが、
海外の株を購入する場合は当然、為替リスクも孕(はら)んでいます。

為替も変動するものなので、
リターンに少なからず影響します(円安は売り時、円高は買い時)が、
ドルコスト平均法で購入のタイミングと購入量を時間の流れに分散させることによって、
為替リスクももちろん分散させることができます。

小難しいことを考える必要はなく、淡々と一定額を積み上げていくのが一番良いのです。

投資の心得3:積み立て投資の設定だけしたら、ほったらかし

上記の例で、ドルコスト平均法の“リスクを抑えつつ利益が最大限に出せる仕組み”は理解して頂けたかなと思います。

下がっているときにたくさん買えば当然大きな利益を得ることができます。
しかし、“最も下がっているとき”を見極めることなんて、素人にはそう簡単にできません。

「お、結構下がってるな!」と思ったときに買ったのに、
それが底ではなくて、更に下がったら絶対落ち込みますよね?
株価が下がっているかどうか毎日チェックして、
長期的には上がるとわかっていても下がっているのを見て落ち込み、
上がっていれば、下がらないうちに売ってしまった方が良いのではないかと悩み・・・

そんなことをしていては平常心を保てません(^^;

ドルコスト平均法を利用すれば、毎月決まった日に一定額積み立てをすれば、
下がっているときにたくさん買って、上がっているときには購入量を勝手に抑えてくれるので、
もっとも効率の良い投資方法を自動化することができ、
自分でチャートを眺めている必要がなくなります。

ETFについての説明でも、
アクティブ投資(プロの人間がパソコンとにらめっこをして高い利益を狙う)よりも
インデックス投資(指数に連動した一定のルールで機械的に投資を行う)の方が
実はリターンが安定しているというお話をしました。

一定のルールに基づいて投資を行うように設定だけしておいて、
あとは機械任せでほったらかしにしている方が、
自分で一生懸命考えて投資するより投資成績は良くなるはずなのです。

投資において一番利益の邪魔になるのは、
【下がったらどうしよう、という不安】であり、
利益を得るために必要なのは、
【暴落こそ最大のチャンス!と考えるマインド】と心得ましょう。

投資の心得 まとめ

株式投資の方法論についてはしっかりと研究されており、
“ドルコスト平均法”と呼ばれる、
一定額の積み立てをこつこつ続けていくことで、
時間の流れの中にリスクを分散させつつ、
むしろ暴落をチャンスに変えて大きな利益を生み出すことができます。

米国株は過去200年、戦争や世界的な不況を経ても尚、
株価がずっと右肩上がりに上昇し続けているため、
今後も数年のスパンでは不況で暴落する時期があったとしても、
数十年のスパンでは大きく上昇することが予想できます。

その数十年間という時間を味方につけて、
ドルコスト平均法に基づきコツコツ投資を行うことが、
放っておいても自動的にリスクを分散しつつ安定したリターンを得る
無敵のマネーマシンを作る仕組み。

日々の短期的な株価の値動きを見張って一喜一憂し、
メンタルを左右される必要はありません。
無敵のマネー“マシン”に感情は不要。
黙って任せておくことで、しっかり稼いできてくれるので、
素人がとやかく言わなくていいんです。

伝統的な投資の法則に基づいた“投資の心得”理解できたでしょうか?

理解できていれば、冒頭で「投資始めるぞー!」
と張り切って握りしめた300万円の使い方、わかりますよね?

毎月、一定額、こつこつ投資、です!

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