住宅ローンを抱えながら結婚を機に年収200万円減の転職をした私の決断と結果

生活

2021年4月、私は4500万円ほどの自宅マンションを購入しました。
自分なりに30代のうちに結婚しようというライフプランがあったため、結婚後も住めるようにと2DKのマンションを購入しました。
詳しい経緯は私のマンション購入体験談にまとめていますのでそちらでどうぞ。

そして今、私は月12万円強の住宅ローンと3.5万円の管理費・修繕積立金を支払いながら暮らしています。自分で決めて買った家だから、結婚したとしても旦那さんにも頼らず自分で払いきるつもりでした。しかし・・・

来年、私は現在お付き合いしている年下彼氏くんと結婚をします。

今の仕事をこのまま結婚後も続けることができるのか・・・
転職をすればほぼ確実に年収は下がるが、転職は可能なのか・・・
年収が下がる=産休・育休の手当も減ってしまう・・・

そんな迷いの中、決断にだいぶ時間はかかりましたが、最終的に私は年収を減らしてでも転職することを選びました。
今回は私が住宅ローンを抱えながらも年収200万円減の転職を決断した理由と、収入が減った分の今後の住宅ローン返済計画などを自身の体験を通してお伝えしようと思います。

結婚を控えた私が転職を決意した理由

本来であれば私は結婚しても転職はせず、出産するまで仕事を続けるつもりでした。
しかし、結婚後今の仕事を続けることはできない、と判断したのは私の仕事の状況と結婚相手の希望を踏まえてのこと。
まずは転職前の私の状況から紹介させて頂きます。

年収700万円のキャリアウーマンだった私の現状

私の本業は薬剤師。店舗では管理職をしていたので、年収はベース600万超、残業代で700万弱でした。

しかし、毎月の残業は平均40時間近くなっており、繁忙期は36協定特別条項のラインである45時間を超える始末。
業務の効率化にもスピードにも自信があった私でしたが、自店の効率化を図り人一倍仕事をさばいて残業が減れば「他店が大変だから」と人を減らされ苦しくなっていく一方。
「私は他店を楽にしてやるために頑張ったのか?」と店舗で働く、現場で働くとは結局“デキる人”ほど負担がかかる場所なのだと、そう考えざるを得ませんでした。

毎晩深夜に帰ってくる私を見て、彼は激怒。
2か月近く深夜残業が続いた挙句、40℃の高熱を出し1週間寝込むハメにもなりました。
私が働いていた店舗が忙しい店舗だったこともありますが、同じく薬剤師だった彼は薬剤師の仕事に見切りをつけ、一足先に転職。
毎日18時ちょうどに上がって帰宅する超絶ホワイト企業に転職したため、毎晩深夜に帰ってくる私と余計に生活が合わなくなりました。

こんなことでは結婚生活が成り立たない・・・
まして、自分1人の健康すら守れない環境でどうやって自分のお腹の子どもを無事に出産できると言うのだろう?妊娠してから転職なんてできないのだから、その時に後悔したって遅い。

やはり多少年収が下がっても転職すべきか・・・
そう悩みつつも、彼氏くんには相談できないでいたのでした。

結婚相手との将来について話し合ったこと

彼氏くんに転職のことを相談しにくかった理由。それは結婚の予定がはっきりと決まっていなかったことでした。

年上の私が結婚の話題を口に出すことは、彼氏くんにとっては大きなプレッシャーのはず。
結婚を前提に同棲を始めた彼でしたが、同棲開始から半年以上経った頃、彼は結婚というワードを避けているのかと思うくらい口に出さなくなっていました。
そんな彼から「転職しなよ!!」と何度も言われ、その様子が私にとっては無責任にしか映りませんでした。

基本的に住宅ローンの返済に関して彼を頼る気はない。私が勝手に買ったものだから。
でも、万が一、どうにもならなくなったら家族には頼るしかない。
だけどあなたは?赤の他人でしょ?
それはきっちりケジメをつけてから言うセリフでしょ!!

内心彼は、「絶対に結婚する」という意思はあるのでしょう。
でも、4000万円以上もの借金を背負った状況で口約束をアテにすることはできない。
ある日、私は思い切って彼に「自分がこの先どうなるのかもわからない状況で転職先の条件を決めることはできない」と言ってみます。

すると彼は、「俺も考えていなかったわけではないんだよ。
でも、この冬しょうこちゃんは忙しかったし、結婚するとなったら考えなければいけないことがたくさんあるから、それどころじゃないと思ったんだよ。
春になって繁忙期が終わったら話し合えるかなと思ったけど、落ち着くどころかもっと酷くなってるじゃん。」

・・・私のせいだった。
彼は結婚の話をないがしろにしていたのではなく、疲れ切ってそれどころではないだろうと気を遣っていたのだ。

ようやく私の中で引っかかっていた「結婚の話をうやむやにされているのではないか」というモヤモヤした不安が消え、転職活動を始めることを決意したのでした。

年収500万円の仕事に転職することにした決め手

さて、転職活動を始めるにあたって、やはり住宅ローンのことがあるので最低でもこれだけはという条件を考えなければなりません。

薬剤師として転職するとしても、管理職の私は100万は間違いなく収入が下がります。
体力勝負の薬局の仕事よりは企業の仕事の方が負担は少ないだろうとは思いますが、それこそ200万下がるのを覚悟しなければ。

そして、求人を色々調べる中で、今の仕事は年間休日数が少なく所定勤務時間が長いため思ったより時間単価が高くないことに気づいたのです。

だったら、時間単価で考えて今とそう変わらない仕事を選んだらどうだろう?
それならば最低でも450万円、残業代込で500万円超える仕事ならば満足できるし住宅ローンも何とか払うことができる、と考え転職活動を進めました。

この時間単価の考え方は別の記事でも紹介していますのでそちらをご覧ください。

【転職を決意した理由】転職先の条件がフルフレックス・フルリモートだったから

こうして私は最終的に年収500万円(残業代込)の転職先を決めたわけですが、何が決め手になったかと言えば、「フルフレックス・フルリモート可」だったことです。

リモートワークやフレックスタイムが転職の決め手になった理由を、薬局や接客業の仕事と照らして考えていきます。

転職先の仕事内容とメリット

転職先の仕事は医療業界のDXを推進するための機器の開発などを行う仕事。
もともとPCや機械が好きだった私に合った仕事だと思っています。きっと薬剤師の仕事をしていなかったらSEを選んでいただろうと思うほどに。

まず、前提として薬局薬剤師の仕事が好きだし、もっと薬剤師が現場で活躍できるといいな、という願いはあります。
しかし、最前線の仕事は世の中が思っているよりは絶対に過酷です。

接客業は自分で自分の仕事をコントロールできません。
今日頑張ったら明日はノー残業で帰れる、という仕事でもないし、自分の仕事が終わったら帰れる、というわけでもありません。
今日発生した仕事は今日が納期だから全部終わるまで帰れない。
だから誰かが体調不良で休んだり、仕事が遅い人がいれば周囲に迷惑がかかってしまいます。

その点、フレックスタイム制度ならば自分で仕事とプライベートのバランスをとってコントロールできるという大きなメリットがあります。
リモートワークならば尚更コントロールしやすいですし、通勤のストレスもありません。

もう、少しでも早く帰るために他人の仕事まで背負わなくて良いのです。
それに、医療業界のDXを推進する仕事ができれば、自分が現場を離れても現場の薬剤師を支えることができます。
私は薬剤師の仕事が好きだったけれど、10年働いてみてわかったことは、
一般的に「女性にとって働きやすい仕事」だと思われている薬剤師が、実は「女性にとって最も働きにくい仕事の1つ」だったこと。

ひと昔前だったら、女性は資格を持っているだけで勝ち組だったのでしょう。
私の母も、おそらくそれで娘に資格をとらせたいと思って薬剤師の道を勧めたのだと思います。
でも今はどの会社も結婚・出産を経た女性が働きやすいように環境整備が進んでいるから、何も資格を持っていなくても出産前に勤めていた仕事に復帰するだけなら何の障害もありません。
そういう意味では、薬剤師含め医療現場は社会から完全に置いていかれてしまったのだと思います。

だから、私は医療業界のDX化という形で医療現場の負担を軽減し、現場を変えていきたい。
もっと残業の少ない薬剤師職はいくらでもあったと思うのですが、年収が減ってでも薬剤師ではない仕事を選んだのはそれが理由です。

最大の決め手は結婚後の働きやすさ

偉そうなことを言っていますが、結局は自分自身の働き方が一番大切で、結婚後の働きやすさを最大の理由として決めました。
結婚を目前としている私にとっては、医療現場の働き方改革が追いつくのを待ってもいられないので、働き方重視の仕事を選ばざるを得ません。

私はお子さんのお迎えギリギリまで残業して駆けずり回って仕事をしているパート・時短社員をたくさん見てきています。
シフトや労務管理を行う立場だったからこそ、自分が時短になったり子どもの体調や学校行事で休まなければならなくなったときに人一倍気を遣ってしまうでしょう。

リモートワークならば最悪子どもの体調が悪くても寝かせたまま働くことができなくもないでしょうし、学校行事なら中抜けしてその分後で働けば良いのです。
家庭との両立がしやすいので時短から正社員への復帰も早い段階で実現可能。
今は収入が減ってしまいますが、将来的に早く正社員に戻れるのならば生涯年収は変えずに済むのでは、と今ではそう考えています。

月12万円の住宅ローンを払うための工夫

とはいえ、年収200万円も減って月12万円の住宅ローンを払い続けていくのは簡単ではありません。
他にも色々出費はありますし、繰り上げ返済もしたいですから・・・

当ブログでは以前にも、出産・育児中の収入減にどう備えるか?をテーマに副業や資産運用について考えてきました。しかし、更に状況が過酷になってしまった中で再度計画を考え直さなければなりません。過去に解説した出産・育児中の住宅ローン返済の資金繰りについての記事は以下をご参照ください。

ここからは減った収入をどうカバーして、住宅ローンを返済していくか具体的な計画を検討したいと思います。

副業と株で年収200万円減をカバーする方法

まず、年収が減る決断をする上で悩んだのは、「やはり彼(旦那)にも頼らざるを得ないのではないか」ということ。
返すアテのないお金を借りることはできないし、かといって自分で買うと決めた家の支払いに付き合わせるのも・・・いや、私には住宅ローンの支払いがあるのに散々「転職しろ」と言ってきたのは彼なのだから、少しくらい自分の発言に責任を持ってもらっても良いか。

というわけで私は、彼に「私に投資してくれないか」と持ち掛けました。
投資ならば最悪返す必要はないし、仕事や投資が成功して住宅ローンを早めに返すことができればその分だけ彼に還元することもできる。
それが私が悩んだ末に考えた彼からの協力の受け方でした。

こうして月5万彼から資金調達することとなった私は、それを元手に副業や株で収入をカバーすることにしました。
こうなると本業の収入が減ったことは悪いことばかりではなく、副収入には社会保険料がかからないので、本業の年収を減らして副業の収入を増やすと実はお得になる可能性があるのです。

そこで、出産のときを迎えるまでに副業や株でしっかり収入を作っておくことを考えていきたいと思います。

副業で月5万円稼ぐ計画

私はWebライターの仕事とブログ運営をしています。
薬剤師を辞め、転職したことによって年間の労働時間は600時間程度減る計算になりますし、リモートワークになったことで以前より副業もしやすくなるはずです。

現在私の副業収入は月数千円。最近ブログもライティングも好調に実績が出てきているので、今年中に月1万を超えるはずです。

しかし、ライティングの仕事は自分が働かなければ収入が得られないので、不労所得となるブログの収入を伸ばしていくことで育児中でも収入を得ることができます。
今後、より不労所得を育てるために、ブログ運営に力を入れていく必要があるでしょう。
不労所得の作り方についてはこちらの記事で解説しています。

株で月5万円稼ぐ計画

彼氏くんからの月5万円の投資によって、株や投資信託を購入するための資金調達ができました。
私は既に投資で年間100万円の利益を出していますが、売却益(キャピタルゲイン)を得るためには日々株価をチェックしなければならないため、育児中の不労所得確保のために配当益(インカムゲイン)メインで月5万を目指したいところ。

今持っている株を徐々に売却しながら、米国高配当株ETFに切り替え、配当益を狙っていこうと考えています。
米国高配当株ETFを紹介した記事はこちらをご覧ください。

年収200万円減でも幸せになれる秘訣

結婚を控えた今、仕事よりもお金よりも何よりも家庭を一番大切にしなければならないとき。
これから子どものためにすべてを捧げ、子どもがある程度放っておけるようになった頃には親の介護も必要になってくるでしょう。自分の時間を作るのも難しくなってくるはずです。
だからこそ、フレックスタイムとリモートワークで自分で仕事とプライベートのコントロールができる仕事を選んだのです。
例え収入が減っても、時間だけは取り戻せないから。

月40時間残業している仕事は今でもまだまだあると思います。
それでも、自分でいつどう働くかをコントロールできる仕事とそうでない仕事ではワークライフバランスに雲泥の差があります。

残業になったとしても、自分の行動の結果。
深夜まで残業することもなくなり、遅くなったとしても一旦休憩して夕飯を食べるくらいはできる。
それだけで随分心身の負担は軽くなり、彼との時間を大切にできるようになりました。

結婚の予定や年齢を気にせず、新たな一歩を踏み出そう

転職をする前は、「今から新しい仕事を始めたって、どうせ2、3年で育児休暇に入ってしまうし・・・」「30代半ばの女なんて転職には不利だろうな」と思っていました。

しかし、実際30代という年齢が転職活動において障害になったということもありませんし、むしろ育児休暇からの復帰もしやすく長い目で見てずっと働き続けられる職場を見つけられたと思っています。

このご時世でもやはり女性も30代になると世間の目が気になる瞬間もあると思います。
しかし、女性の社会進出が進んでいる今、むしろ30代の経験豊富な女性はむしろ必要とされる人材であると感じました。

ぜひ、やりたいことがあるなら、今の環境が自分に合っていないと感じるなら、臆せず転職活動でも副業でも何でもチャレンジしてみてほしいなと思います。
副業をおすすめしている理由や副業の始め方については他の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね!

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