時間単価で物事を考えると人生が変わる!

生活

私事ながら、最近転職することがありまして、年収700万円の管理薬剤師から、年収500万円の一般会社員になりました。
結論から言うと転職はして良かったと思っていますが、年収200万円下がるって結構きついものです。
年収が上がったからと言って生活レベルは上げないようにしていたので生活には困りませんが、とはいえ管理者としてバリバリやっていた自分が一瞬で未経験の世界で新人、しかも年収も下がって・・・というのはなかなかプライドが許さないもの。

でも、ちょっと考え方を変えてみたのです。
お金持ちは時間単価で物事を考えていると言います。
年収の総額は下がる。では時間単価で考えたら?

そこで今回の記事では、物事を時間単価で考えてお金が絡む物事を決める基準にすることを考えてみます!

時間単価とは何か?

時間単価とは物やサービスを購入したり、仕事をしたりするときの“時給”です。
自分が仕事をするときの時給は想像しやすいと思いますが、物やサービスを買うのに時給って・・・?
でも、シンプルに考えると物やサービスを買うのって自分にできないことを代わりにやってもらうために“雇う”ってことなんですよね。
そう考えると、物を買ったときのコスパも時間単価に換算するとわかりやすいはずです。
それでは、まずは時間単価の計算方法や時間単価で物事を考えるメリットデメリットを考えてみましょう。

時間単価の計算方法

それでは時間単価の計算方法と、基本的な考え方をご紹介します。

時間単価の計算方法と考え方

自分の時間に対する単価を計算するには以下の計算式を用います。

時間単価(円/時)=年収(残業を除く)÷所定勤務時間/年

これによってはわかることは、

  • 自分を雇用している企業が「自分の大切な1時間にどれだけの価値があると思っているか」
  • 自分自身の1時間にどれだけの価値があるか

この考え方を活用して、物事の価値を見定めていきます。

月間の所定勤務時間は祝日などの影響で月によってバラバラだと思いますので、年間で考えます。
年間所定勤務時間は、(1日の所定勤務時間)×(365-年間休日数)でわかるはずです。

固定残業代が支払われている場合は、実態に合わせて考えた方が良いでしょう。
固定残業代があっても定時上がりしている場合には時間単価は高くなりますが、固定残業代分以上に残業してしまっている場合は時間単価は下がります。
つまり固定残業代が支払われていて残業もしている場合は所定勤務時間に年間の残業時間を足して計算した方が正確な時間単価を算出できます。

時間単価のメリットとデメリット

時間単価で物事を考えるにあたってのメリット・デメリットはどんなことが考えられるのでしょうか。

時間単価を考えるメリット
  • 有限である大切な時間にいくらの価値があるのか把握することで、コスパや行動の判断基準となる
  • 時間単価を上げる行動を選択する習慣がつき、時間を大切にするようになる
時間単価を考えるデメリット
  • 時間単価だけですべての物事が判断できるわけではない

物やサービスを購入するときに迷ったり、無駄なことに強くこだわりすぎてしまったり、時間を無駄にしてしまうことはありませんか?
誰だってちょっとしたことに腹を立てて怒ることもあるけれど、そんなときは時間単価で物事を考えてみてください。
「こんなことで起こるなんて、時間がもったいないや」そう思えてくることも多いでしょう。
自分の時間単価を知ることで、時間を大切にしようという意識が芽生えるのが大きなメリットです。

しかし、時間単価が高いからと言って年収が低くても良いかというとそうとも限りませんよね。
最低限、生活のために必要な年収と言うのはあるはずです。
時間単価はあくまで行動の基準とするための考え方であって、すべての事象がこれだけで判断できるわけではないので、その他の様々な要素もしっかり検討した上で行動を起こすようにしましょう。

物やサービスを購入するときの時間単価の活用法

では、時間単価の考え方を具体的にどのように活用するか考えてみます。
まず、物やサービスを購入するとき、コスパを判断するために時間単価をどう活用するか考えていきましょう。

時間単価でコスパを判断する

例えば、乾燥機能付き洗濯機の購入を検討しているとします。
東芝のZABOON(ザブーン)は187000円。
とても高価な機械なので、購入するならばコストパフォーマンスがとても気になりますよね。

コストパフォーマンスを判断するにあたってまず知るべきことは、乾燥機能付き洗濯機を購入することによって、「自分の時間がどれだけ節約できるか」
購入費用よりも浮いた時間で稼げる金額の方が大きいのならば、その製品やサービスは十分に購入する価値があるということになるからです。

では、実際にこの製品のコスパを考えてみましょう!

洗濯乾燥機のコスパ

洗濯機に乾燥機能がついていることの最も大きなメリットは、洗濯が終わった後に“干す”という工程が不要になることです。
洗濯物の量は各家庭によって異なると思いますが、2人家族なら5分前後、4人家族ならば10分程度ではないでしょうか。

洗濯機の寿命は6~8年なので、6年は使うと仮定すると、
6年間で節約できる時間(4人家族)=10分×365日×6年=365時間
ということになります。

つまり、時間単価2000円の人にとって洗濯乾燥機は、6年間で73万円分の価値がある製品だということです。
浮いた時間で生産性のないことをしていたら意味がないのですが、洗濯乾燥機を買うお金を惜しんで悩んでいるくらいなら、浮いた時間で残業なり副業なりして稼いだ方が得、ということです。

一方で1人暮らしの時給2000円の人にとっては18万円分の価値になり、6年使えばギリギリ元がとれますが、時給1000円の人にとっては元をとるのが難しい、ということになります。
元をとるためには、時間単価を上げるか、6年より長い期間洗濯乾燥機を使い続ける必要があります。

このように時間単価で考えると、購入に踏み切るべきラインと見合わせた方が良いタイミングが非常に明確になります。
総額だけ見て高い安いを判断するよりも本質的です。

ちなみに、実際は元がとれるライン=18万7000円とも限りません。
洗濯機の買い替えというのはどこの家庭でも長くても10年に1回くらいはあるでしょうから、必要経費と考えられますね。
しかし、洗濯機の買い替えタイミングにおいて“乾燥機能がついた高い洗濯乾燥機を買う必要があるか?”を考えるのでしたら、普通の洗濯機を買った場合の価格と乾燥機能付き洗濯機を買った場合の価格を比較し、その差額をペイできれば元をとったと言えます。
それだったら、時給1000円の一人暮らしでも元はとれそうですね。

しかし、洗濯乾燥機を購入した場合に増える経費も考えなければなりません。
乾燥機というのは熱を発生させますので、電気代が高いのです。
時間単価から生み出せる価値を算出した結果、ギリギリ元がとれる計算だった場合は経費を差し引いたらマイナスになる可能性があるので、注意が必要です。

時間単価で自分に合ったものを選ぶ

引き続き洗濯乾燥機の購入検討の例で考えていきます。
先ほど洗濯機は多くの過程で使っているものなので、普通の洗濯機を購入する分の金額は考える必要はないと述べました。

しかし、洗濯機の必要性そのものを悩むこともあるはずです。
例えばすぐ近くにコインランドリーがある場合。
電気代の高騰が家計を圧迫しているこのご時世、自宅で洗濯機を回し、雨ならばそれを乾かすのにエアコンを稼働し、洗濯槽を定期的に掃除し・・・この電気代と手間を考えればコインランドリーで洗濯から乾燥までやればいいのでは?という話ですね。

このように洗濯という行為1つとっても必要な製品は家庭によって異なります。

洗濯に必要な家電
  • 手洗い(洗濯物の量がとても少ない)
  • コインランドリー
  • 普通の洗濯機
  • 乾燥機能付き洗濯機

自分にとってその家電が必要か、どのレベルの製品が必要か、という判断にも時間単価の考えが使えます。よっぽどエコロジー志向でない限り時間単価2000円の人が洗濯機代をケチって洗濯板でごしごし洗う必要はないですね(笑)

スーパーでの買い物も同じ。
牛乳の値段が30円安いからってわざわざ5分離れたスーパーに行く労力は、時給360円分です。
それならその時間に副業でもした方が間違いなく稼げます。

このように自分の時間の価値を見極めて行動するのがお金持ちの考え方です。
真似して取り入れていけば、お金持ちにはなれなくとも小金持ちくらいにはなれるはず。

仕事を選ぶときの時間単価の活用法

では、働く上での時間単価を考えてみましょう。
もちろん仕事をするのは生活のためですから、生活するために最低限必要なはあることでしょう。
でも、時間は何をしても取り戻すことができない何より大切なもの。
そんな大切な時間の価値を大切にしてくれる企業で働きたいものです。

では、仕事選びと時間単価の関係について考えていきましょう。

年収だけでなく時間単価で仕事を評価する

大抵仕事を選ぶときは、仕事内容はもちろん年収いくらになるかを見てある程度の判断を行うことが多いでしょう。
休日数や残業時間などをしっかりチェックしている人もいるかもしれません。

このあたりは仕事が好きな人と、ワークライフバランスを整えたい人で考え方は異なると思いますので一概にどちらが良いとは言えませんが、どちらに対しても共通して言えることは時間単価が多い方が良いということです。
時間単価は高いけど、生活のためにも総額が少ないと困る、仕事が好きなのでライフワークバランスよりももっとたくさん働きたい、という人は副業をした方が税制上もお得です。

時間単価で自分の働き方を見直す

働き方改革という言葉を各所で耳にするこのご時世、仕事にフルコミットする働き方はあんまり流行りません。むしろ残業が多い人は、定時内で仕事を終わらせることができない“仕事ができない人”という見方をされてしまう場合もあります。

今はデキる人ほど早く帰る時代です。
時間単価を上げる行動をとって家計のために残業まみれになる生活は卒業しましょう!
具体的に時間単価を上げる方法は以下の通り。

時間単価を上げる方法
  • 定時に帰る(固定残業代が支払われている場合)
  • 副業をする
  • 投資をする(≒不労所得を作る)

固定残業代が払われている場合や年俸制の場合、残業しても給与は変わらないので時間単価が下がります。ならば残業せずさっさと帰った方がお得です。

副業は成功するまで時間単価は激安ですが、税制上優遇されている上に将来的に時間単価を大きく上げられる可能性も秘めています。内容によっては不労所得を作ることができる副業もあるため、少ない労働で大きな利益が得られるからです。

副業で得た利益を投資に回すだけでも時間単価を大きく上げられるのでコツコツ初めてみると良いでしょう。
副業の始め方・副業の種類、投資の始め方をまとめた記事は以下の記事を参考にしてください。

しかしここは「残業の方が125%なんだからてっとり早く稼げるよ!」と考えがちなところ。
でも、残業単価は自分では決めることができない上に、自分が提供できる労働力には限界があります。
残業は単価が高いからって残業まみれになっていたら体を壊します。
体を壊して医療費がかかったり、働けなくなったりしたら時間単価が下がるどころの話ではありません。

体が、健康が一番の資本だということは必ず心得ておきましょう。

筆者の体験談:時間単価で人生が変わった

では、ここからは実際に筆者である私が転職をした際に時間単価について考え、決断した経験談をお話します。年収は200万円下がりましたが、時間単価は大きく下がらず、下がった分は副業や投資利益でカバーできているので結構満足度は高いです。
この体験談を公開することは決して転職を積極的に勧めるということではありませんが、今現在残業まみれでボロボロになって疲れ果てている人に、私自身の経験を通して何か伝わることがあれば良いなと思っています。

年収700万円でも時間単価は低かった

私は調剤薬局の管理薬剤師で、年収700万円(ベースは630万円+残業代70万円)もらっていました。
毎月の残業時間は40時間前後。
36協定の特別条項のラインである45時間を超えたことも何度かあります。

慢性的に人手不足の状態が続いており、どんなに業務の効率化を頑張っても余裕ができた途端「この店は余裕がある」と思われて他の店に抜かれていく。
業務効率化に関してはかなり自信がありましたが、「私は他店を楽にしてやるために頑張ったのか?」と思うとやる気もなくなっていきました。

就職してからというもの、親に苦労をかけて私立の薬学部に6年も通わせてもらい、散々苦労をかけたのだから・・・と、「とにかく少しでも早く元を取らなければ」という思いでやってきました。
しかし、高年収の仕事は会社にとって人件費の負担が大きいため、人件費を極限まで削られ少ない人数で鬼のように働かされるしかない、ということに気づいたのです。
だから薬剤師の世界は転職が当たり前にあるのでしょう。
わかってはいたし割り切ってもいましたが、長く働くには向かない環境であり、ましてこれから結婚や出産、育児をしようというときに毎日朝から深夜まで働き詰めの生活なんてしていられない。

そこで私は転職を考えましたが、
1回目の転職こそ“管理薬剤師候補”として採用されたため最初から管理薬剤師としての年収を得ることができたものの、
2回目の転職が同じように行くとも限りませんし、高年収のところほど人件費がかかるため人員配置はギリギリに設定しているだろうということが予想できたので、
絶対に年収が100万は下がるだろうと確信していました。

あまり年収が下がってほしくない事情(リンク先参照)があった私にとっては大きな痛手でしたが、求人票を探すうちにあることに気づき、考え方を少し変えることにしました。

年収500万円でも時間単価は高かった

他の企業の募集要項を見ていると、
「年間休日125日(完全週休2日+祝日+年末年始・夏休み)」
かつ
「所定勤務時間7.5時間」
という企業がざらにあるではありませんか。

対して現在の会社は
「年間休日116日(有休を使わないと、6連勤になってしまうことがある)」
かつ
「所定勤務時間8時間(固定残業代20時間あり)」
この条件で630万円なのです。

「たくさん働いているんだから、たくさんもらえて当たり前じゃん・・・!」

そこで私は、自分の現在の時間あたりの単価を計算してみることにしました。

現職での時給単価
  • 残業をまったくしなかった場合⇒3162円/時
  • 固定残業代20時間分残業した場合⇒2822円/時
  • 月40時間残業した場合⇒2833円/時

これを見てあれ?って思いませんか?
残業しまくっている今の方が時間単価が低いのです!
残業すればするほど損していることがわかりますよね。

では、先ほど述べたような「年間休日125日、所定勤務時間7.5時間、残業ゼロ」の企業に転職した場合に、今と同じ時給単価をキープするには年収いくらあれば良いのか逆算してみます。

今と同じ時間単価をキープするには?
  • 時間単価3100円をキープする⇒年収570万円
  • 時間単価2800円をキープする⇒年収500万円

実際には残業ゼロなんてことはあり得ませんので、残業代なしで500万円を切っていても時間単価2800円はキープできます。
故に私は年収450万円~500万円の間でワークライフバランスがとりやすい企業に絞って転職活動を行いました。今では無事、残業込で年収500万円前後得られる企業で働いています。
現職はリモートワークOKなので副業とのバランスもとりやすく、投資による収入もあるため減った分の収入はほぼカバーできています。

実際の転職の経緯と体験談は次の記事でご覧ください。

まとめ:時間はお金より大切

時間単価による製品やサービス購入検討の方法や、セルフ働き方改革について紹介しました。
時間は有限で貴重な資源なので、どんなにたくさんのお金や宝石よりも大切です。
自分の大切な時間にいくらの価値を持たせるか、すなわち時間単価を基準に物事を考えると人生が非常に豊かなものになります。
ぜひ、皆様の生活や人生を考える上での参考になさってくださいね!

日々の時間管理・タスク管理に役立つ情報も提供しています!参考にどうぞ。

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