金融庁のお金の教材でお金の知識を身につけよう!

節約

お金を貯めるには、やみくもに節約をするのではなく、きちんとお金を増やす仕組みを勉強した上で節税や資産運用に取り組んだ方が効率よく貯めることができます。
お金の貯め方を知っていたら、10円安い牛乳を買うためにスーパーをはしごしたりする必要はないのです。

今回は、正しいお金の貯め方を学び賢くお金を貯める方法について、最も信頼できる情報源である金融庁が発信しているお金の勉強教材をピックアップして紹介したいと思います!

お金の基本を学ぶ「基礎から学べる金融ガイド」

https://www.fsa.go.jp/teach/kou3.pdf

まずはお金の流れや貯め方について基本から学べる教材を紹介します。
家計管理の仕方やクレジットカード、資産運用の仕組みなど、お金を上手に使うために必要な基本知識が書かれていますので、ぜひ一読してみましょう。

お金の流れと経済のしくみ

「基礎から学べる金融ガイド」にはお金を使う・貯める・増やす・借りる・備えるの基本的な5段階と大切なお金を守るための方法についてわかりやすく図解されています。

銀行に預けられたお金が企業に貸し出され、企業活動によって製品やサービスが私たちのもとに届く、というお金のながれと経済のしくみを紹介してくれるパンフレットです。

お金の管理と生活設計

お金を貯めるにはまず自分の家計の収支について把握しなければなりません。
自分の手取り収入がいくらで、その中から何にいくら使っているのか、減らせる出費はないか確認しましょう。
何らかの方法で記録をつけることをおすすめします。
ダイエットの方法で「レコーディングダイエット」という手法がありますが、家計管理にも同じことが言えます。日々記録をつけて現状を把握するだけでも一定の効果はありますのでぜひ家計簿などをつけてみてください。

金融庁の発行したこのパンフレット内では、お酒、たばこなどの嗜好品、ギャンブル、交際費、その他遊ぶためのお金を使いすぎていないかどうか、振り返ってみることが大事と説かれています。
遊ぶことがいけないわけではありませんが、使っている金額が収入に対して適切か、予算はどれくらいかなど把握しておくことが大切です。
特に嗜好品やギャンブルは依存症に陥りやすく、依存症には適切な治療が必要になります。
記録をつけ、実態を把握することで依存症の早期発見にもつながるのでまずはぜひ家計簿やレシート分類などを始めてみてください。

お金の使い方と契約の注意点

お金は適切な予算で適切な製品やサービスに使われなければなりません。
クレジットカードや消費者金融でお金を借り過ぎてしまったり、詐欺にあったり、ギャンブルにのめり込んだり・・・こういったお金のトラブルを未然に防ぐための心がけやトラブルに陥ったときの相談先などが丁寧に書かれています。

金融商品などのある程度のリターンがあるものは、絶対にリスクもあります。
期待できるリターンが高いものほど、リスクも高いのです。
「絶対に儲かる」「リスクなし」など、そんなうまい儲け話はありません。
投資でそれなりに利益を得ている人でも、“複数の投資先に分散してリスクを軽減しているから”儲かっているのです。
1つの金融商品でノーリスク・ハイリターンということはあり得ないので、騙されないようにしましょう。

もしよろしければ、投資におけるリスク軽減の方法について以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。きっと、1つのものに投資して儲けている人などないのだとわかって頂けると思います。

「基礎から学べる金融ガイド」にひと通り目を通してよくある詐欺やトラブルの実例を知っておくとともに、万が一トラブルに遭ったら、まずこの「基礎から学べる金融ガイド」に相談先が載っていることを把握しておくと良いでしょう。

https://www.fsa.go.jp/teach/kou3.pdf

お金の実践を学ぶ「高校生のための金融リテラシー講座」

成人が18歳からとなったとは言え、まだ高校生はご両親に養ってもらっている人も多いはず。
ですが、高校卒業後に一人暮らしを始めて自分で自分の生活を管理しなければならなくなったり、働き始めて今まで持ったことのない金額のお金を持つようになったり、夢を追うためにまとまったお金が必要になったりする人も多いことでしょう。
成人になるということは、様々な契約も保護者の許可なくできるようになるため、しっかり学んでおかなければ詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

そういった生活が始まってからではなく、これから巣立とうとしている高校生のうちからお金の管理の仕方を学んでおく必要があるため、金融庁は高校生向けの動画教材「高校生のための金融リテラシー講座」をYouTubeにて配信しています。
大人が見ても勉強になる内容なので、自分に金融リテラシーの基礎が身についているか自信がない方は高校生用とあなどらず、ぜひ見てみてください。

家計管理とライフプランニング

一人暮らしを始める方も多い高校生のため、収入と支出の管理や予算の立て方について解説されています。給与明細の見方と所得税や社会保険料についても解説されており、アルバイトを始める人が出てくる高校生に有用な動画教材です。

動画内では、金融庁が提供している生活設計シミュレーターやライフプランニングシミュレーターなどを一緒に使いながら、貯金の貯め方や将来まとまったお金が必要になるライフステージに合わせた生活設計について解説しています。

なかでも、貯金の方法として「貯金したい金額を予め自動積立などで差し引いて、残りの金額で生活設計を立てる」というやり方は私も実践しており、とてもおすすめです。
予め貯金を差し引いておくことによって、そのお金は「なかったもの」として扱うため、気がついたら自然とお金が貯まっているのです。

自動積立は口座を2つ用意しなければなりませんので、良かったら私が実践している方法を参考にしてみてください。専用のアプリを使うか、電子マネーか財布があればできる方法です。

使う、貯める、増やす、備える、借りる

「使う、貯める、増やす、備える、借りる」
大切なお金との5段階の向き合い方について4つの動画でそれぞれ解説しています。

5段階のお金との向き合い方
  1. 使う
    お金をどう使うか、も大切ですが、ここではクレジットカードや電子マネー、QRコード決済などの支払方法についても解説されています。
  2. 貯める・増やす
    貯めること、増やすことについては「どんな貯め方をするか」によって結果的に「増やし方」につながるため、1つの動画内でまとめて解説されています。
    預金や債券、株式や投資信託など代表的な金融商品について、その特徴とメリットデメリットが紹介されています。
  3. 備える
    国民全員が加入する社会保険(公的保険)と民間保険の違いについて解説しています。
    病気やケガ、トラブルの際の急な出費や収入減に備えるための保険の種類を紹介。
  4. 借りる
    人生の中では、大きな買い物をするために借金をしなければならない場面も出てきます。
    借金シミュレーターを使って、借金の利息と返済計画について考えてみましょう。

最近ではキャッシュレス決済の普及が進んでいますが、QRコード決済や電子マネーのオートチャージなどでクレジットカードと紐づけることはすなわち、借金をすることです。
Suicaなどの電子マネーそのものは、プリペイド式のため事前に支払いが済んでいるので借金をせずに済みますし、残高が見えるので管理がしやすい決済方法だと言えます。
「そんなこと知ってるよー」と思われるかもしれませんね。
しかし、私は本業でレジを扱う接客業をしていたにも関わらず、多くの従業員がこの支払方法の仕組みや区別がついていないことに驚いています。
最近では仮装通貨で支払ができるところなども増えていますので、ぜひ、新時代の常識と思ってきちんと学んでおきましょう。

貯金を増やすには、「利息」と「複利」、「リスク許容度」の考え方をしっかり学んでおかなければなりません。「ローリスク・ハイリターン」なんて、上手い話はあるわけがないのです。
銀行に預けておくだけでは「ローリスク・ローリターン」で貯金はなかなか増えないけれど、投資信託のようなミドルリスク・ミドルリターンの投資商品ならば、小さな利益を積み重ねることで複利の力で数年後には大きな儲けになります。
ハイリターンを狙った投資は案外あまり良い投資成績を残していないとも言われています。
詳しくは、ぜひ投資信託について解説した以下の記事をご覧ください。

日本の社会保険制度は他国よりもかなり手厚く、公的保険だけでも大部分の問題をカバーできると言われていますが、それでも3割分の自己負担に入院の差額ベッド代、高額医療費などは家計に大きな負担をかけることとなります。
公的保険でカバーできない分は自分で貯金をするなり、民間保険に加入するなりして備える必要があります。
民間保険加入に関する私の考え方は以下の記事にまとめていますので良かったら参考にしてください。

お金を借りる際にも複利の考え方は大切です。
例えば、18万円借りて毎月5000円ずつ返済しても、一生返済できません。
利息がかかる上に、複利の考え方と同じで「利息分に対しても更に利息がかかる」からです。
上記の例ならば、利息はおそらく月1万5千円以上になると思われるので、月5000円返しても利息分にすらなりません。きちんと利息の計算や複利について考えた上で返済計画を立てましょう。

ちなみに、金融業として人にお金を貸す場合は業者として国に登録が必要で、かつ利息は年利18%までと決まっています。
登録がされていない業者、年利が18%を超えている業者は悪徳業者、ということになりますので、絶対にお金を借りないようにしましょう。

金融トラブルと対策

お金を使ったり借りたりする過程では、よく調べよく考えないと詐欺などのトラブルに遭う可能性があります。場合によっては、知らないうちに詐欺に加担してしまう可能性も。
「絶対儲かる」と甘い言葉を謳った情報教材や投資に手を出さないようにしましょう。

お金の貸し借りのトラブルにも要注意です。
動画内で様々な事例を紹介していますので、よく知った上で、それでもトラブルに遭ってしまったときの相談先がたくさんあることも知っておきましょう。
しかし、そもそも「銀行以外のところからお金を借りる必要のない生活設計」をすることが何よりも大切です。
逆に言えば「銀行以外のところからお金を借りる必要のない生活設計」ができていないから借金をするのであって、そのような知人にお金を貸したり、借金の保証人になったりするのはトラブルのもと。
助けてあげたい気持ちはあっても、はっきり断る勇気をもち、金融庁で紹介されているような正しい相談先を教えてあげるのが最も親切です。

信頼性の最も高い金融庁発信のコンテンツでお金の勉強をしよう!

金融庁は、国内において最もお金や経済の仕組みに詳しい機関です。
銀行マンやFPなどもお金には詳しいけれど、所詮は企業側の立場。結局は自分の会社の利益になることが最優先です。だから、中立の立場で教えてくれるのは金融庁くらいなのです。
正しい基本を押さえずに、一般人の甘い言葉に乗ると痛い目に遭います。
お金が関わる決定をする前に、まずは公的機関が発信している情報を頭に叩き込んで心得てから、判断してください。

お金を貯めるためには、守りに入ってばかりではなく、ある程度のリスクを冒す必要もあります。
ですから「ローリスク・ローリターン」な貯金方法はあっても、「ローリスク・ハイリターン」なものはありません。
「ローリスク・ローリターン」な銀行預金ですらも、銀行が潰れるリスクはないとは言えません。
全部家に置いておいて泥棒が入れば一瞬で一文無しです。

最も貯金効果が高く、かつ適切なリスク管理も兼ねる資産管理方法というのは、「ローリスク・ローリターン」「ミドルリスク・ミドルリターン」「ハイリスク・ハイリターン」な金融商品や投資対象を“少しずつ”組み合わせてリスクを分散することです。

どんなに素晴らしい投資対象であっても、“全資産を一度につぎ込む価値がある”ようなものはないということだけは心得ておきましょう。

お金儲けを考える前に、正しい生活設計をするのが貯金を増やすための最短距離であることはしっかりと認識してください。
その上で更に、正しい投資の知識とリスク管理をすればお金が貯まるスピードをブーストすることができます。ぜひ、正しい知識をしっかりと学び、豊かな生活を手に入れましょう!

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