Webライターとして仕事を始めるとなると、クライアントに良質なWeb記事を提供しなければなりません。クライアントの求めているイメージを汲み取って記事を書くのはもちろん、アクセスが集まるようにSEO対策もしっかり意識した文章を書く必要があります。
SEO対策がばっちりで検索上位に表示されたとしても、読み手にとって読みにくい文章だったら読者はろくに記事を読まずに離脱してしまいますよね。
Webライターはたくさんのことを意識して記事を書かなければなりません。
「記事を書くのに精いっぱいでそんなに色々気にしてられない」?
大丈夫です。
この記事では、WebライターとしてWeb記事を書くときに気をつけるポイントを紹介していますので、これを抑えれば読みやすくてSEOにも配慮した記事が書けますよ!
Webライターの始め方や、Webライターになるための勉強方法についてはまずこちらの記事をご覧ください。
はじめに:Webライターとして成功するためにはSEO対策が欠かせない
まず、大前提としてWebライターが書く文章はSEO対策を意識したものでなければなりません。
どんなに読みやすく読者の心を掴む文章でも、読まれなければ意味がないのです。
Web記事への読者の流入経路のほとんどは今のところ検索エンジン(Google,Yahoo!など)がほとんど。
Googleの検索結果に載らない、あるいは表示されていても下位だということは、例えるなら名作小説が本屋に並ばない、またはバックヤードで眠っているようなもの。
知られざる名作も目に付く場所、すぐ手に取れる場所にならばなければ読まれることもなく、話題になることもないのです。
SEO対策とはGoogleという大きな本屋に自分の作品をより目に付く場所、売れる場所に並べてもらうように販売戦略を立てて売り込む行為だと思ってください。
ポイント1:読者のニーズに応えるキーワードを選ぶ
Web記事を書くポイントの1つめは、SEO対策に直結すること。
検索エンジンに上位表示されやすいキーワードを記事タイトルや本文中にちりばめる必要があります。
キーワードライティングにおいて主なポイントは2つ。
例えば「SEO対策」と言ったキーワードは他にもたくさんの競合がいますし、もしWebライティングの依頼主のサイト(または自分のブログ)のドメインパワーが強くなければ、競合に勝つことはできません。そして内容によっては競合が企業や行政などの圧倒的信頼性をもつサイトだったりするので、真っ向から戦っても勝てるはずがありません。
そのため、個人ブログの記事を書く仕事の場合はキーワードを強いドメインと競合しない複数の組み合わせ(ロングテールキーワード)を選ぶ必要があります。
ロングテールキーワードとは何か?
ロングテールキーワードとは、キーワードを複数組み合わせることによって競合を避け、ニッチなキーワードでの上位表示を狙うために使われるものです。例えば、
ロングテールキーワードを使うことでニッチな領域での検索上位表示が可能になります。
どんな領域であれ検索上位に表示されることでわずかながらアクセスを集めることができますので、Googleの検索エンジンは「このWebページは上位表示されればアクセスが集まる有益なページだ」と判断しますので、徐々に他のキーワードでの検索順位も上がってきます。
ロングテールキーワードの探し方と使い方
では、ロングテールキーワードはどうやって探せば良いでしょうか?
Webライティングの場合、クライアントがキーワードを指定してくれている場合もありますが、指定がない場合はGoogle広告の「キーワードプランナー」を利用しましょう。
キーワードプランナーは基本的に無料で使えますが、少額でも良いのでGoogle広告を出すと機能が拡張されて使いやすくなりますので、自分のブログを持っている場合はGoogle広告を利用してみてください。
例えばキーワードプランナーにSEO対策について検索するユーザーが検索窓に入力すると想定されるキーワードの組み合わせを入力してみましょう。
すると、入力したキーワードが月間で何回検索されたかを知ることができます。
この中から、クライアントのドメインパワーに合わせた検索ボリュームのキーワードの組み合わせを選びます。検索件数が多いものを選べば競合が増えますし、少なすぎるのは需要がないということ。
ロングテールキーワードなら月100~500件以内くらいのを選べばクライアントの需要と大はずれ、ということはないでしょう。
クライアントのサイトがわからない場合は、もし聞けそうなら「文体を合わせたり、キーワードの選定に役立てたいので、可能ならば教えてほしい」と聞いてみてください。
※ただし、クラウドソーシングサイトの利用規約で外部サイトのリンクが貼れずやりとりがしにくい場合があります。
ポイント2:先に目次を作って文章の流れを整える
Web記事を読みやすくするためには、記事の中で情報がきちんと整理されており、だらだらと脱線しないことが大切です。
しょっちゅう脱線して余計な情報が差し込まれていると、何を伝えたい記事なのかわからなくなってしまいます。脱線を防ぐためには、「先に目次を作っておく」方法がおすすめです。
目次を作るメリットと注意点
目次を作っておくと、全体の構造がわかりやすくなり流れが崩れません。
脱線しようにも、しにくくなるのです。
先に目次で流れを決めてしまって、どこの見出しに何を書くかをざっくり箇条書きでも良いので振り分けておけば、まず脱線しません。
とはいえ、見出しの中で更に脱線する可能性もあるので書きながら注意しましょう。
各見出しごとに大体何文字(または何行)の配分なのかを決めておくと、最終的な文字数をチェックすればどこが脱線しているかは一目瞭然。
予定より文字数オーバーしているところをカットするなり、他の見出しにうつすなり考えれば良いのです。
見出し≒タスクと考えると、タスクごとの時間配分を予め想定しやすいのも先に見出しを作るメリットですね。
また、SEO対策の観点で言うと、この目次作成の段階でキーワードをある程度ちりばめておけば、無理にキーワードを意識して書かなくても自然と目次に沿った言葉を使って本文を書けるはずです。
目次の作り方と見直し方
一般的に「導入⇒解説や具体例⇒まとめ」「結論⇒具体例、根拠⇒結論」という構造にするのが読者にとってわかりやすい流れになると思います。
その流れに沿って、大見出しから作り、更に中見出しを作っていきましょう。
自分で考えるのが苦手な場合は、文章生成AIに見出しだけ考えてもらうのもありです。
全部AIに頼るとオリジナリティもなくなりますし、そもそもクライアントが他者に依頼した意味がなくなります。
AIは効率化のための適度な利用にとどめましょう。
AIを使ったWeb記事の書き方のコツは以下の記事をご覧ください。
目次が出来上がったら、書こうと思っていた内容、記事を書くにあたって調査した内容を箇条書きで良いので、見出しに振り分けていきます。このとき、絶対に入れなければならないのにうまくハマらない内容があるときは、見出しの内容を再考しましょう。
ポイント3:簡潔でわかりやすい文章を書く
目次が決まり、各見出しに何を書くか振り分けたら、その内容を肉付けしていきます。
予め見出し毎の文字数配分は決めておきましょう。
文字数制限が決まっていれば、限られた文字数の中で何をどう伝えるかを意識しながら書くトレーニングになります。
文章を簡潔にするためのチェックリスト
文章を簡潔にし、読み手にとってわかりやすい文章を書くために心がけること、または書き終わった後に読み返し添削するためのポイントを以下にまとめました。
勢いにのっていっきに書き上げると、案外振り返って読み直したときに明らかに文法のおかしいところが出てきます。書かなくても伝わる余計な文章を入れたりしてむだに長くなってしまっていることもあります。
逆に、文章が長くなると読みにくくなるからと指示語を多用すると、読者は「これって何をさしてるんだろう?」「それって何だっけ・・・」と頭を使うところが増えてしまいます。
読み手にとって負担になるので、指示語は適度に使いましょう。
膨らませるよりも削る方が簡単なので、私はまず先に思いつくままに書いて、長くなってしまったところを箇条書きスタイルに変えたり、要らない文章を消したりしています。
すると今度は文章をカットした結果文法や論理の流れ的につながりが悪くなるところが出てくるので、読み返して修正して・・・を繰り返します。
文章をわかりやすくするための工夫
文章がわかりやすくなるためには、上記のチェックリストにこだわって書き終わったら客観的に読み返すのはもちろん、やっぱり大きな流れを崩さず、「結論⇒根拠、具体例⇒結論」や「導入⇒解説⇒具体例⇒まとめ」などの一般的な文章構造を守ることが大切です。
読者は全文読んでくれる人ばかりではなく、必要な情報だけを拾っていく人も多いので、一般的な構造と異なる文章は、必要な情報が書かれている場所を予想しにくいのです。
私もそうですが、書いているうちに「こんなことも書きたいな」とアイデアが湧いてきてしまうことがあります。それを気分のおもむくままに書き連ねてしまうと脱線します。
予定外に湧いてきたアイデアは別の記事に書くためのネタとして一旦別のところに書き留めておくことをおすすめします。
Web記事の良いところはリンクを貼れることなので、それが自分のブログで、書きたかったことに関連する内容ならば、後日別の記事にして関連リンクを貼れば良いのです。
クライアントの記事を書く場合はそうもいかないので、湧いてきたアイデアを今回の記事に盛り込むことが難しい場合はクライアントに相談してみるのもありです。
その提案が単に自分が書きたいというだけのものではなく、クライアントにとっても有益な提案であれば、次の記事の追加作成依頼をしてくれるかもしれません。
おわりに:Webライターとして成長するためには継続的な学習が必要
読み手にとってわかりやすいWeb記事の作成方法について紹介してきましたが、Webライターを始めた方、これから始める方の参考になったでしょうか?
ライターが書く記事は自分の得意分野ばかりとは限らないので、特にライターを始めたてで仕事を選んでいられない初心者は詳しく知らない分野について書かなければならない中で、相手にわかりやすく伝えるのは難しいことだと思います。
しかし、自分が詳しくない分野の仕事が来たからと言って、不安になることはありません。
Web記事は大抵、困っている人の問題を解決するためにあるので、ターゲットがその道に詳しい人であることは少ないからです。
むしろ、自分が知らないことこそ、記事を書くために得た知識を初心者目線で伝えることができるため、強みになりますよ。
SEO対策のあり方はGoogleのアップデートに伴い年々変化してきますし、常に新しい知識や文章力のアップデートもしていかなければなりません。
Webライターで稼いでいこうと思う方は継続的にしっかり学習するようにしましょう。
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