こんにちは。
あなたは、ウォーレン・バフェットを知っていますか?
世界一の投資家と言われ、彼が投資をした銘柄は世界中の投資家が注目しているくらい、高い評価を得ている人物です。
投資において負け知らずの彼の考え方について知ることは、投資を知り、成功に導く上でも重要なポイントを知ることだと思います。
今回は、ウォーレン・バフェットに関する逸話から、私が学んだ投資の考え方・心構えについて紹介していきます。
少年期のウォーレン・バフェット
バフェットが生まれた環境
ウォーレン・バフェットの父親は元々証券会社を営んでいました。
ウォーレン・バフェットは投資家として“賢人”と言われるほど有名ですが、父ハワードも投資家として非常に有能だったのです。
もともとバフェット家はウォーレンの故郷オマハの開拓者で、商人の一族だったそうです。
つまり、ウォーレン・バフェットの祖父もそのまた祖父も、生粋のビジネスマンだったということ。
ウォーレンの母親は、大学で父ハワードと出会い結婚。
お母さまも学生時代は数字に強い方だったそうです。
ウォーレンは実業家としての才能に恵まれた家庭で育ったんですね。
子どもの頃から投資に手を出す
ウォーレン・バフェットがまだ幼い少年だったある日、お小遣いをもらいました。
彼はそのお小遣いの使い道を考えた末に、姉ドリスにお金を出し合って株を買うことを持ち掛けます。
1株38ドルで3株購入したその株は、購入直後に27ドルまで下落し、姉に責められたバフェット少年は、40ドルまで上昇したときにその株を売却しました。
後にこの株は長期的には200ドルまで上昇しました。
長く持っていればボロ儲けだったのですが、姉のお金を借りてまで買った株が下落した焦りから、短期的な利益につられて売却してしまったのです。
この経験はウォーレン・バフェットにとって最も重要な体験だったとバフェット自身も言っています。
スモールビジネスにも手を出す
ウォーレン・バフェット少年は投資以外にも、小さなビジネスを始めていました。
安く買ったコーラを高値で売り歩くなどして、11歳にして商売人としての頭角を現していました。
子どもの頃から新聞配達などアルバイトもして、“お金を稼ぐ”ということに触れていたのです。
バフェット少年から学ぶこと
ウォーレン・バフェット少年は、10歳頃から“稼ぐ”ということを体験し、父親の投資に関する本を読み漁っていました。
時代も時代なので、今の日本で10歳が新聞配達したり、近所をコーラ売って歩いたりはそうそうできませんが、重要なのは、子どもの頃からの金融教育がある程度将来の本人の資産管理につながるであろう、ということ。
「いやいや、バフェットが元々めちゃくちゃ頭が良くて、投資の才能があっただけでしょ?」
まぁ、それもそうだけれど、この記事を読んでいる方の多くは、
決してウォーレン・バフェットほどの資産家になりたいわけではないですよね?
だから才能の部分ではバフェットには到底叶わなくても、
バフェットが子どもの頃からやっていたことを大人になってから始めるとしても、
それ以外の部分で自分に取り入れられる部分は取り入れることを今すぐ始めれば、
ちょっとした小金持ちくらいにはなれる可能性はいくらでも秘めているはず。
幸い今は素人がちょっとしたビジネスをしようと思えば、簡単にできる時代。
バフェット少年のように近所の扉をノックして売り歩きなんてしたら今の時代は通報されかねないけれど、素人でも気軽に商売ができる場所がありますよね?
フリマアプリがあれば、誰でも気軽にビジネス体験ができます。
“せどり”というやつです。
そうして稼いだお金を、今度は投資に回したり、
人を雇ってビジネスを拡大したりして増やしていく。
こうした体験をバフェットは子ども時代からしていたし、投資家であった父親の背中を常に見ていたのでしょう。
正直、これを大人になってから始めようと言うのだから当然バフェットに追いつくことはおろか、
小金持ちになるのだって簡単なことではないと思います。
だからこそ、自分の子どもには早くから金融やビジネスの教育をしておきたいし、
少なくとも自分がある程度知識の習得と実践をしておかないと、子どもにそういう教育を受けさせることはできません。
2022年4月から、高校のカリキュラムに金融教育が必修項目になっています。
もしかしたら将来的には小中学生のカリキュラムにも組み込まれる日が来るかもしれません。
稼ぐ稼がないは置いておいても、親世代になる我々が知らないわけにはいかないですね(^^;
青年期のウォーレン・バフェット
ウォーレン・バフェットの尊敬する投資家
賢人と言われたウォーレン・バフェットにも、尊敬する投資家がいました。
証券アナリストのベンジャミン・グレアムです。
若い日のバフェットはグレアムの下で働きたいと願い続けます。
グレアムが教職をとっていたコロンビア大学のビジネススクールに入学し、
グレアムが重役を務める保険会社に入りたいと願いますが、グレアム側の事情で断られ、
一度は故郷に戻り父ハワードの経営する証券会社のブローカーとして働きます。
グレアムはやむを得ない事情でバフェットの申し出を断りましたが、
バフェットのことは高く評価しており、後にグレアムの誘いでグレアム率いる資産運用会社グレアム・ニューマンに念願叶って入社します。
何年もかけてようやく、尊敬するグレアムの下で働くことができたのでした。
他人の真似はしない
多くの人は、憧れの人が勧めたもの、買ったものを良いと信じて自分も買おうとすることがあるのではないでしょうか。
ウォーレン・バフェットは尊敬するグレアムが買った株やアナリストとして推した株であっても、自分で調べた上で納得しなければ買いませんでした。
ベースとなる考え方は参考にしても、買う銘柄まで真似するようなことはありませんでした。
バフェットの信念の中でも、これは現代人が一番見習うべきかもしれません。
今はSNSの時代。
身元もわからない人が、根拠もわからない情報をいかにも最もらしく伝え、ものすごい勢いで拡散していきます。
“フォロワーがたくさんいる〇〇さんが△△に投資への投資が良いと言ってた”とか、
“Twitterで□□投資についての話題がバズってる”とか、
権威あるインフルエンサーや、数のパワーにつられて、
“何かすごく良いらしいから私もその株買おう!”という行動に出てしまいかねません。
インターネットが普及する前は、他の投資家たち、特に個人投資家レベルの考えや行動など知る術もなかったので、せいぜい1人の有名人のテレビでの発言くらいしか情報がなかったものが、
今はインフルエンサーたちがたくさんいて、それぞれ全然違うことを言っていたりして、
惑わされる危険がたくさん潜んでいます。
バフェットはたった数人の憧れの人や、親しい投資家が勧めた銘柄も簡単には買いませんでした。
常に企業の財務指標をチェックして、企業価値に見合った株価かどうか、これだけを見続けていました。
誰かが良いと言ったから買うのではなく、自分の中でどういうルールで買うのか決めておかないと、この時代は特に情報の波に流されて軸がブレてしまいそうですね。
バフェットが貫いた投資スタイル
実は投資成績だけならウォーレン・バフェットよりも良い成績を収めている投資家は他にもいるそうです。
それでもバフェットが賢人と言われるのはその投資スタイルに理由があります。
バフェットは株が値下がりしても気にしませんでした。
ウォール街の偉い人たちが株価が下がったと大騒ぎしていても、
その会社の価値が高いと判断すれば値段を気にせず買い、
一時的に下がっても気にせずその株を保有し続けました。
株価はどうしても企業の人気や一時的な不祥事、配当金などの影響を受けてしまいます。
株価は必ずしも企業に内在している真の価値を表しません。
財務がしっかりしている会社、稼ぎ続け、成長し続ける力のある会社が価値のある会社であり、
その価値に見合った価格で買えば、自ずと会社が成長し大きな利益が得られるというのがバフェットの考えです。
とはいえ素人には難しいので、割安株を示す指標はもちろん大いに参考にして良いと思います。
バフェットは古くからある既存企業に投資し、テクノロジー株にはあまり手を出そうとしませんでした。理由はテクノロジー業界にはあまり詳しくなかったからのようです。
これだけ聞くと「まぁ、バフェットって結構な歳のおじいちゃんだしね・・・」と思ってしまいそうなところですが、よくわかりもしない業界に投資はできない、ということだったのでしょう。
テクノロジーは常に最先端を行きますから、新発明があれば急激に伸びます。
長期投資をポリシーにしているバフェットの投資スタイルからすると、確かにギャンブル性の高い投資になってしまうので、気が進まなかったのだと思います。
ウォーレン・バフェットの理論からすると、“大好物のコーラやアイスキャンディーはいつになってもなくならないけれど、テクノロジーは廃れることがある”ということのようです。
ただし、ウォーレンはApple株を割と早くから保有しています。
矛盾しているようですが、“ITテクノロジー”ではなく、“メーカー”と捉えてのこと。
しかし、少しずつITテクノロジーに理解を示したのか、Amazon投資してこなかったことを悔やむ発言もしており、テクノロジーを否定はしていないけれど、利益目的で儲かりそうな株に安易に手を出すことはせず、きちんと事業内容を理解した上で、投資する価値のある企業に投資する姿勢が伺えます。
【世界一の投資家】ウォーレン・バフェットから学べること まとめ
商人の血を受け継ぎ、幼いころから父の背中を見て投資やビジネスに精通していたウォーレン・バフェット。
企業の本質・真価を見抜き投資するスタイルを貫いて負け知らずの伝説を生み、“オマハの賢人”と言われるまでになりました。
負け知らずと言っても、大失敗が少ないだけで一度も失敗したことがないわけではありません。
バフェットは失敗からもまた、学びを得て投資を続けています。
私は彼の投資スタイルから以上のことを学びました。
長期投資って難しくて上がり始めるとついついそわそわして売ってしまうんですが、
財務指標をしっかり見て、経営がしっかりしている会社だと思えば、下がってもそのうち上がるだろうと思えるようになりました。
購入する銘柄を選定するときにもルールを決めています。
私が割安株や優良株の見極めに使っている方法は以下の記事を参考にしてください。
伝説の投資家と言われる人は他にもいます。
ウォーレン・バフェットの考え方だけがすべてではないですが、
バフェットに尊敬する投資家がいたように、好成績を残している投資家の考え方をベースに自分の投資ルールを作り上げたら、成功の近道となるかもしれません。
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