31歳で都内に中古マンションを購入したしょうこです。
「30代独身…このまま賃貸に住み続けるのも家賃がもったいないし、マンション買おうかな?」
実行に移すかは別として、考えたことがある方は多いと思います。
私も同じ理由でマンションを購入したのですが、
購入までの過程で学んだ、“良い物件の条件”をお話しします。
こういう物件には手を出すな!?失敗する買い方
新築マンション
マンションの築年数と資産価値の関係については結構色々調べたんですが、
新築の場合、チラシ作ったりモデルルーム作ったり、
色々広告宣伝費がかかっていますよね。
しかも、商品として売る以上は利益も上乗せされます。
例えば5000万円でマンションを買った場合の実際のマンションの価値は、
実際のマンションの価値(4000万)+広告宣伝費500万+販売会社利益500万=5000万
5000万で買ったマンションも、
自分のものになった瞬間4000万円の価値になります。
しかも、いくら新品でも入居した時点で中古です。
住めば住むほど価値は下がります。
ちなみに中古マンションの価値は新築から築20年までは古くなるごとに下がりますが、
20年を過ぎると下がり方が緩やかになるそうです。
それならば、中古マンションを買ってフルリノベーションを行い新築同然の部屋に住むか、
既にリノベ済みの物件に住むかした方が価値が下がらない、ということになりますね!
コンパクトマンション
最近コンパクトマンションと呼ばれる単身者向けの物件(1Kとか1LDKとか)の広告をよく見かけます。まさに私のような一人暮らしでマンションを買おうとする若者向けの物件のように思えます。
ですが、アラサーのあなたが買う物件は、
本当にコンパクトマンションで良いのでしょうか?
1LDKならまだしも、1Kなんて買ってその後結婚したら、
狭くて住めないですよね(^^;
結婚して住めなくなってしまったら、売るか貸すかすればいい。
そういう考え方もありだと思います。
実際私もそうでした。
でも、コンパクトマンションを売ろうと思ったとき、
需要はあるのでしょうか?
コンパクトマンションの広告がたくさん出ているのには理由があります。
流行というのは大抵、顧客からの需要があるから流行るのではなく、
企業側の都合に合わせて作られています。
「今年の流行は〇〇色!」と雑誌に書けば、
何も疑わずみんながその色の服を買います。
結果的に○○色が流行るわけです。
ではマンションの場合はというと、
最近は大きなマンションを建てられる広さの土地が少なくなってきているため、
都内ではなかなかファミリーサイズの大きな部屋が新たに作れないんですね。
となると、単身者向けのコンパクトマンションを作るしかなく、
“単身者のマンション購入が流行っている”と
コンパクトマンションの購入を促すわけですね。
しかし、もし“私は一生結婚なんかしない!”
という固い決意があるなら単身者向けのマンションでも良いと思うのですが、
結婚したらまず狭くて住めない。
子供できたりなんかしたら尚更。
でも、都内にこれだけコンパクトマンションを作っている、
今後も大型マンションを建てるだけの土地がない、
とすると、いざ結婚して要らなくなったから売ろう、
と思ったときに需要がないと思うんですね。
むしろ今はファミリーサイズの部屋の方が貴重だということ。
いざ売ろうと思ったときに需要がなくて、
売れないか価格を下げざるを得ない可能性もあります。
中古物件を自分でリノベーション
さっき新築を買うより中古をリノベーションした方が良いって言ったじゃん!
って話なんですが、
リノベーションすることがいけないのではなくて、
自分のこだわり満載にカスタマイズしすぎてしまうと、
売ろうと思った時に売れなくなる可能性があるということです。
若いうち、独身のうちに買うということは、
途中でライフスタイルが変わって自分が住めなくなる可能性があるということです。
しかも割と早い段階でそのタイミングが来てしまうかもしれません。
何十年後なら高く売れなくても仕方ないと思えるかもしれませんが、
買ったばかりなのに内装を理由に安値になってはもったいないですよね。
リノベーション済み物件ならば、
売主にあたる企業がある程度汎用性のあるリノベーションを施しているので、
それなりに万人受けする内装に仕上がっているはずです。
では、どういう物件が狙い目?
ズバリおすすめは築20年くらいの2LDKをフルリノベ済みで買う!
新築をおすすめしない理由は先述した通りです。
築20年くらいの物件ならばそこから価値は下がりにくいです。
かと言って、いくらフルリノベで内装が綺麗でも築50年から住み始めて、
売ろうと思った時には60年70年、では建物の老朽化が心配で買い手がつかないかもしれません。
築50年のフルリノベ物件はいくらでも売りに出ているので、
築20年の物件を何十年後に売ってもそれなりにまとまった額は手元に残るはずです。
築70年のリノベは…さすがに見かけませんでしたよ(^^;
それでもやっぱり新しい方が良いならせめて築浅の中古を探してみましょう。
サイズや間取りに関しては、
自分に本当に必要なものを買うならば人それぞれで良いとは思いますが、
“今の”自分に必要なサイズではなくて、
“1~2歩先”の自分に必要なサイズで考えた方が良いです。
私は45㎡の2DKを購入しましたが、最初は1部屋余っていてほとんど使わずでした。
それでも何年か住んだら物が増えて手狭になる可能性はあったと思いますし、
現在同居人が1人増えて、それでも狭く感じずちょうど良いです。
子どもができたりしても、子どもが小さいうちは十分住めます。
買い替えを考えるタイミングがあるとすれば、
子どもが大きくなって自分のプライバシーを気にするようになった頃かな。
ローンもある程度返し終わって、ちょうど良い頃合だろうと思っています。
とはいえ、広さは物件価格に大きく影響するので、
予算的な意味も踏まえて身の丈にあったものを。
予算内で良い物件が見つからないときは見送ることも考えましょう
こういう物件は良くない、こういう物件がおすすめ、
と勝手な意見を書いてきましたが、
予算に見合わないから自分のニーズより遥かに狭い物件になってしまった、
なんてことになるくらいなら一旦見送って
お金を貯めながら良い物件を探していくのも良いと思います。
独身で買うということは、
予想が外れて2、3歩先の自分にとってはニーズが合わない物件になってしまうこともあります。
自分のニーズも大事だけれど、
売ったり貸したりすることも想定して探さなければ、
いざ売ろうと思ったときに売れなかったり
思ったほどの値がつかなかったりすることになりかねません。
私は今の私よりちょっとだけ背伸びして、
2、3歩先の私のニーズにも合いそうな物件にたまたま出会えたから買っただけ。
出会えていなかったら出会えるまで賃貸にいたと思います。
買うことが必ずしも正解ではないですからね(^^)
アラサー単身者のマンション購入についてのまとめ
単身者のマンション選びは
- 本当に価値の高いものを適正価格で手に入れ
- ライフスタイルが変わっても住み続けることができて
- 自分が住めなくなっても損失なく手放しやすい
- 不動産屋の巧みな営業トークに流されず、1~3の条件を貫く
ということがポイントだと思います。
心から独身主義を貫いているのなら己の信じる道を突っ走れば良いですが、
視野の片隅にでもいずれ家庭を持つ未来を描いているのなら、
自分の人生も自分の資産も自分だけのものでなくなる時が来ます。
まだ見ぬパートナーとのまだ見ぬ“未来”を描きながら、
“今”の家賃がもったいないから家を買う、
良く考えてみたら無謀な賭けですよね^^;
これは自分の未来への1つの投資です。
1番大切なことは、自分の未来への投資だからこそ、
他人の意見や流行で決めないことです。
家を買うこと、家の選び方、色んな考え方があるのでたくさん調べて、
納得のいく考え方・方針で家選び、
いえ、そもそも買うかどうかも
しっかり自分の軸を持って決めてほしいなと思います。
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